2005年12月17日

きつい割に報われない業務

もう会社としてもお客さんに正式リリースもしたことですし、書いてもいいでしょう。

実は僕のいる教室がこの3月で閉鎖になることが決まりました。かなり急な決定だったので、面食らった部分もあったんですが、何とか告知までたどり着きました。

閉鎖に至った理由について言うなら、もちろん業績の問題なんですが、今回の閉鎖は単なる「リストラ」的な意味合いの閉鎖ではなく、今後の「戦略」の中での決定でしたので理解は出来ますし、経営陣が、やっと戦略的に動き出したということがむしろ嬉しいと感じられるくらいでした。

しかし業務的には60人の生徒に閉鎖告知、うち約20名いる二年生以下に対しては頭を下げてやめてもらわなければならない…お客さん側には何の落ち度もないのにこちらの一方的な事情で…。それに、お客さんには「僕らを信頼して下さい」って言っていたわけで…ものすごい自己矛盾…。

ただその一方で、塾はその辺りにいくらでもあるんだから…という気持ちがあったことも否めません。多少文句の一つも言われても、普通に他塾を探してきて終わりだろうと。

ところが閉鎖通告が届くや、いきなり大慌てで連絡をしてくる親が数名います。曰く「そちらで来年もお願いする以外考えていなかったので…」「近隣の教室へ行ったら、今いる先生方っていらっしゃるんですか?」そして「何とか閉鎖しない方法ってないの?それが出来るなら私、何でもするから!」と涙ながらに訴える生徒…。

僕が考えていた以上に、この教室を頼りにしてくれる人、大事に思ってくれている人はいるようです。それがリアルに感じられれば感じられるほど、裏側に「嬉しい」が張り付いた「つらさ」が膨れ上がってきます。

これだけ支持してくれるお客さんがいるのに、そのことをこういう形でしかリアルに感じられない自分の感受性のなさに辟易しつつ、お客さんの「支持」を具体的な「力」にすることが出来なかった自分の力のなさに閉口し、背負ってしまった十字架の重さにただただ圧倒されています。

「企業は成長し続けることが最低限の社会に対する責任である」ということがやっと少し分かってきました。存在しなくなることで、誰一人幸せにならないんですもんね。僕らの業界では「商業主義的」という言葉は必ず批判的なニュアンスで使われます。しかし僕あたりはいくらか「商業主義」を勉強する必要があるんですよね…。

まだ話をしたのは4人、まだこれからいろんな複雑な案件も含めてこの5倍分の作業と、複雑な気分が待ってるんですが、まあ、走り出したら走るしかないんですよね…。
posted by らくた at 03:51| Comment(8) | TrackBack(0) | 渡世人らくた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こりゃまた、年末に・・・・・
で、塾が閉鎖しても、らくたさんは他の校舎へ勤務なのですか???

Posted by Wolfey at 2005年12月17日 06:02
僕自身の問題を言えば、教室長からは降格になりますが、まあそれでも次の行き先は一応決まってます。社員側はあまり問題はないんですけどね…。
Posted by らくた at 2005年12月17日 13:21
うわっ!そういうことだったんですか!?!?!?

>しかし業務的には60人の生徒に閉鎖告知、うち約20名いる二年生以下に対しては頭を下げてやめてもらわなければならない…お客さん側には何の落ち度もないのに......

そこなんですよね…。
オイラも経営者として常々考えていることです。
お客様に対して迷惑はもちろんですが、
失望させてしまうのが何より辛いし、申し訳ない気持ちになる事でしょう。
そんな中、個人として何も出来ない苛立ちもあることと胸中お察し申し上げます。

月並みな言葉を掛ける事位しか出来ませんが、
らくたさんらしく新しい仕事先でもご活躍される事を心より願っております。
Posted by 改造屋 at 2005年12月17日 21:26
先ほど2年生以下の生徒のお宅にすべて電話で事情を説明、お詫びして細かい手続きや今後の方針をご説明する機会を作りたいのでお時間を頂きたい旨電話し終わりました。今までやった仕事の中で一番キツイ業務だったかも知れないですね。

経営者の責任…僕は「経営者」ではなく「責任者」でしかないわけですが、「お客様に対する責任」ということについて僕なりに深く考えさせられています。
Posted by らくた at 2005年12月17日 21:50
ビックリしました。
らくたさまにとっても、他の先生方、
通われている生徒さん方にとってもつらい出来事だと思います。
今、とても複雑な気分でいらっしゃると思います。急な告知ですものね・・・・・・。

残りの数ヶ月間、現在おられる教室で過ごす時間をどうか大切になさってくださいね。

Posted by gym at 2005年12月19日 00:53
>gymさん

まぁ、いずれにせよこの教室の最後はしっかりと見とっていこうと思ってます。ただ、今回の一件で、この会社で頑張る理由が出来ました。いつか、この池袋、失地回復してやります。まぁ、そのうちまたチャンスは来ると思うし、しばらく力を蓄えて、必ず帰ってきます。
Posted by らくた at 2005年12月19日 01:17
らくたさん、いろいろと大変なことが重なってしまいましたね。
この記事を読むと、どれだけ心を込めてお詫びの電話をしているかと言うことや、誇りをもって仕事をしてきた(している)ということがわかります。
情熱を持ち続けてください!
Posted by kazumin at 2005年12月20日 08:48
>kazuminさん

まぁ、明けない夜は無いと思うんで、しばらく踏ん張り…これで大体この後行う面談の日程は確保しましたので、あとひとふんばりです。頑張ります♪
Posted by らくた at 2005年12月20日 13:20
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