2006年02月04日

「電気用品安全法」に反対します

【2月16日追記】

「電気用品安全法」について明らかになっていく一方で、この記事でコピペされている元記事に「事実誤認」が含まれていることが明らかになってきました。おおむね以下の4点です。

(1)個人売買は禁止されていない
(2)ACアダプターで電源を取るエフェクターは対象外・ACアダプターの猶予期間はあと二年ある
(3)過去に発売されたものであってもPSEマークを取得しているものは売買可能
(4)PSEマークを取得すればそれ以前のものであっても売買は可能

しかしながら、

(1)個人売買は禁止されないが、法律の意図するところ(危険な旧製品が広がっていくことを避ける)から考えると、オークションサイトなどは販売ための陳列とみなされる可能性もあり、当面は自主規制等が行われる可能性は十分あり、一般人がPSE以前の中古品を手に入れられる可能性はかなり低くなる。
(2)確かにコピペ元の「全て死亡」は間違いではあるが、中古品売買に大きな規制がかかるという意味で根本的なところでは変わりがない。
(3)PSE後の中古品はまだまだ少ない。
(4)PSEマークを取得する販売店は、製造者として製造者責任を負う必要があり、零細な個人商店などでこれらを取得する、もしくはその上での責任を負うことは実際には難しい。

また「お値ごろ感のある中古品電気製品を手に入れにくくなる」「PSEを認可する機関に経済産業省を中心とした新規の利権が発生する」「循環型社会の形成に逆行する」という点で、僕の文章の意図するところはなんら変わるところがありません。

したがってコピペの部分を含めて「訂正」もしくは「削除」という形はとらず、この【追記】を付加する形で記事はそのまま残すことにしました。以上述べたとおり、本文に引用されている引用文には誤謬が含まれることをご理解いただいたうえでお読みください。

なお、わかりやすいまとめ記事がこちらにあります。参考にしてください。

http://www.gsr.jp/irs_sbiz/special/pse.htm#6

なお、本法律に反対する署名が行われています。詳細はこちらの記事をごらん下さい。

夕べmixiでこんな記事を見つけました。以下コピペします(原文ママ)。内容的に多少不正確なのではないかと思われる点もありますが、引用後の僕の記事とあわせてご覧下さい。

――――――――――――――――――――――――――――――
フェンダーやマーシャル、メサブギー、ハイワット、ダンブルのアンプ
ローズ、ウーリーツァーなどのエレピ
ミニムーグ、プロフェット5、アープオデッセイなどのシンセ
UREIやNEVEなどのアウトボード、コンソール
ハモンドオルガン、テルミン、オンドマルトノ、その他すべてのヴィンテージ電子、電気楽器

例えばストロベリーフィールズフォーエヴァーのメロトロン
マーヴィンゲイのウーリーツァー
EL&Pのハモンドやミニムーグ
チックコリアのローズ
ジミヘンのマーシャル
レディオヘッドのツインリヴァーブ VOX AC-30
その他コンパクトエフェクター類


             全  て  死  亡



直接電源の無いエレキ楽器類は平気っぽいが。
上記のものはネット販売、オークション、さらには個人間の売買すら禁止!!


2001年4月に施行された電気用品安全法によって、過去に発売された電気機器の販売がいっさいできなくなります。現在は猶予期間中につき販売は可能ですが、猶予期間は2006年3月31日で終わります。つまり、今年の4月1日からは、古いゲーム機や、ビンテージアンプ、シンセサイザー、オーディオ機器、レーザーディスクプレーヤー等の売買ができなくなるのです。

この法律によって、

楽器を弾く人やDTMをする人は、各種アンプ、シンセサイザー、電気オルガン、DTM機材などが
音楽を聴くことが好きな人は、レコードプレイヤーやCDプレーヤー、アンプ、コンポなどが
アニメや映画などAV鑑賞が趣味の人は、レーザーディスクプレーヤーやベータ規格のビデオデッキなどが
ちょっと昔のゲームが好きな人はプレステやドリキャスなどが


今年の4月から二度と手に入らなくなるのです。


ひとごとではありません。この法律によって影響を受けるのはあなたです。
これらの文化的損失を許さないためにも、少しでもこの法律のことを知って広めてください。
今ならまだなんとかできるかもしれません。法律が本格的に施行されてからでは遅いのです。


石橋楽器買取販売終了のお知らせ
http://www.ishibashi.co.jp/nagoya-sakae/used/used.htm
電気用品安全法(法令データ提供システム)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S36/S36HO234.html
電気用品安全法のページ(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/
電気用品安全法の概要(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/outline/hou_outline.htm
電気用品安全法
http://homepage3.nifty.com/tsato/terms/denan.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(引用ここまで)

この法律が僕に直接関係してくるのは電子楽器の売買の問題です。個人売買自体は取締の対象ではないようですが、個人売買仲介サイトやオークションサイトは取締対象になる可能性が高いようですから、事実上多くの個人は中古電子楽器の売買を諦めざるを得ないことになるでしょう。コンピュータ周りなどは「除外」となっているようですが、コンピュータはまだ数年で「前世紀の遺物」になりますから、中古品がポピュラリティーを獲得するのはまだまだ先のことでしょう。コンピュータが除外品目になっているのは「中古品規制をしなくても新品が売れるから」ということになるでしょう。除外商品を作る意図自体がよく判らないのですが、これによってこの法律が意図するところが明確になるような気はしてきます。

この法律が「無駄に新しい品物を買わせるための法律」であるのは間違いないでしょう。電器製品が高機能化して、キャッチーで目新しい機能がなくなってきた。そこに昨今のエコロジー志向が相俟って中古品市場や中古品オークションが形成されてきて、「旧態依然たる新製品」の売上を「まだ現役でいける中古品」が圧迫するようになってきた。そこで中古品市場を規制するための大義名分として「安全性」を持ち出してきた…というのがこの法律の正体でしょう。

こんな法律が殆ど人口に膾炙することなく進められてきた背景には、メーカーの開発力の低下という問題があるような気がします。メーカーの技術者の皆さんの日々の努力やご苦労、また昨今の不況の中で、新しいアイディアが商品におそらくは反映されにくいであろうということは容易に想像できますし、技術屋として抱えるジレンマも察するに余りあります。しかしそれでも「魅力的な新製品」が減ってきていると言う現実は看過できないものであるような気がします。魅力的な新製品があれば中古市場と新製品市場は共存可能であるはずなのです。

「非ビンテージの中古品」を市場で扱えなくすることがこの法律の目的であるとすれば、「ビンテージ」は規制対象外と考えることも可能です。しかし「ビンテージ」を「文化」として保護するような頭はお役所にはないでしょうし、そもそもどこからどこまでが「ビンテージ」なのかは定義できない。それならば十把一絡げに規制してしまうのが一番手っ取り早い…これがこの法律でしょう。「文化」は常に「経済効率」の犠牲になってきているということは歴史が証明しているとおりです。

まぁ、景気回復のための策と見ることも出来ましょうが、仮に「規制緩和」が景気回復のキーワードだとすれば(僕は必ずしもそうは考えていませんが)、「以前の自社製品に勝てなくてもいい」という「保護」を与えることも、明らかな内部矛盾なんですよね。

そもそも楽器のことばかりでなく、循環型社会に逆行する悪法です。この電機メーカーと経産省の役人の悪意を物凄く感じますね。認可機関に新たな利権や天下り先が生まれるであろうことも明確に時代と逆行しますし…どんな面から考えていっても非常に問題がありますね。

というわけで、様々な意見がおありかとは思いますが、僕がとりあえず、唯一すぐにできることとして、このブログで 意見表明をしておきたいと思います。
posted by らくた at 18:35| Comment(7) | TrackBack(1) | 音楽人らくた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
話は聞いたこと有ったんですが
漠然として内容が見えなかったんですが・・・

こんな事なんですか????
こりゃ、某中古楽器サイトとか、商品が半減しますよね〜〜
今のうちに買いたい物買わなきゃダメなんでしょうか???(T^T)
Posted by Wolfey at 2006年02月04日 19:30
中古だからこそいいものもあるのに・・・

寂しすぎます(涙)
Posted by 0nes at 2006年02月04日 22:48
ゴメンナサイ。 この記事と引用部分に不一致なところがあり、よく理解できません。
中古品の『販売』と『転売』どちらが禁止されるのか、個人間での売買は『禁止』なのか
『禁止でない』のか、それぞれどちらなのでしょう?

約5年前に法案が成立してしまっているならば、現職の国会議員が「これはヤバイ」と
思うような大きなムーブメントを起こすか、次の選挙でこの法律を廃止する意志を持った候補者に
投票するか、いずれにしても自分の趣味を続ける為というレベル以上の働き掛けが必要になるでしょう。
Posted by YS@携帯より at 2006年02月05日 00:08
子供が現在ヤマハでエレクトーン習ってるんですよ。
今のところ電子ピアノの安いの(コルグの10万くらいのやつ)買って練習させてるんですが、
仮にエレクトーンやりたいって言い出したら、
今のステージアなんか100万以上するわけで、
貧乏一家にそんなもの手がでやしません。
そしたら型落ちでも良いからリーズナブルな物買って練習させてやりたいっていうのが親心。
こういうアホーな法律のおかげで、練習したい
子供に諦めさせる親だって出てくると思います。

あほくさい法律作ってる間に、国営で古い楽器を欲しい人に
リーズナブルに譲るシステムを充実させやがれ、
って感じですわ。
Posted by 千恵ちゃん at 2006年02月05日 00:17
ということは
手放す際には、家電製品のように処分費用までかかってくるということになるんでしょうか?
Posted by Tsutom。 at 2006年02月09日 13:34
まとめレスで失礼しますm(_ _)m

この法律の制定意図は、電源回りなんかの新しい規格に対応していない危険で古い電気製品の流通を抑制することであるようです。したがって家電リサイクル法なんかとは違って、リサイクル料を徴収することが目的ではありません。

この目的に沿った形で、PSEシールが張られていない製品は個人売買以外は禁止されます。オークションサイトなども自主規制して来る可能性も高いでしょうから、当面は中古賞品の個人売買が行える市場が極端に縮小する可能性が高いと思われます。

今は中古品の在庫を一掃しようと各販売店が動いているようですから、とりあえず今が買いの時期なんですが、この後しばらく中古市場が麻痺するでしょうから、その間に古いからこそよいものの淘汰が進んで行く可能性もあるとあると思います。

さらに「入門用に型落ち品」という選択肢(僕も今まで何度となくこの選択をして来たのですが)が法律上できなくなるということは、電子楽器への参入障壁にはなるわけで、やはり音楽愛好家としては残念な気がします。
Posted by らくた at 2006年02月11日 04:18
こんな記事見つけました。

http://enisiya.noblog.net/blog/f/10140414.html

とてもよく問題点がまとめられています。
Posted by らくた at 2006年02月13日 17:08
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